HOME > 藤原トレーナー直伝コラム > 持久系スポーツのためのウォーミングアップの基本
2016年07月26日
持久系のスポーツ(中長距離ランニングや水泳、トライアスロンなど)を行う前のウォーミングアップは、やや強めの運動(強度の高い運動)を実行するのが効果的です。
なぜなら筋肉の内部を酸性にしておくと、
筋肉が酸素を使いやすい状態になるからです。
短時間で激しいスポーツをする前は、
ゆっくり軽く長めにウォーミングアップするのが良いのです。
ただし、持久系だと逆のような方法が効果的となります。
ウォーミングアップの効果は、
神経伝達速度が速くすること、
筋が収縮しやすくすること、
筋が酸素を使いやすい状態にすること、
エネルギー代謝の効率が促進することです。
以上によってパフォーマンスが向上したり、
障害の予防につながることが報告されています。
ウォーミングアップの効果は体温上昇によるものであり、
体温が十分に上がっていなければウォーミングアップの効果は得られません。
ただし、上がりすぎた体温は疲労につながります。
やり過ぎはパフォーマンスの低下を招くため注意してください。
少し汗をかくぐらいが適切なウォーミングアップです。
このことは持久系、瞬発系のスポーツのどちらでも同じです。
もう一点、注意して頂きたいのは体温を下げないようにすること。
夏場は心配ないと思っていても、クーラーの効いた屋内は体が汗で冷えやすく体調を崩す原因になりますので注意が必要です。
また夏場はすでに汗をかいている状態であることも多いため、ウォーミングアップは必ずしも必要とは限りません。
体が温まった状態であれば、スポーツそれぞれの専門的な動作を最初からウォーミングアップとして行うことが効果的です。
いまや運動前にウォーミングアップを行うことは常識となっていますが、徐々に体を動かすことによって、体だけでなく心も「運動しやすい状態」に導いていくことも、ウォーミングアップの大きな役割の一つです。
また持久力と瞬発力が要求されるスポーツ(とくに球技系に多い)の場合では、
試合前に軽い運動や少し激しい運動を行って数十分の休憩を行うと本番のパフォーマンスに好影響を及ぼします。
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藤原豊樹
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