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2022年02月08日
女子スポーツ選手と月経の関係については、
大切なことにも関わらず、あまりその実態や把握がされていないのが現状です。
近年、女性アスリート特有の障害として、
月経障害、摂食障害、骨粗鬆症の互いの関連性が認識され、
FAT(Female Athlete Triad)として注目されています。
日本では、まだこの種の調査が多く行なわれていなく、
女性アスリート・指導者双方の啓発を行っていく必要があると思います。
女子スポーツ選手の月経随伴症状(月経時のみに起こる身体的・精神的に受ける痛みなどの症状)についての調査は多くありません。
大学女子スポーツ選手を対象に独自に行った資料によれば、
身体的症状として、過食になる、体重増加、腰や下腹部の痛みを感じなどの報告があります。
さらに精神的症状として、
疲労感、だるさ、イライラするなどの回答が多く、複数回答も多くみられたとする報告もあります。
また、スポーツに伴う月経周期の異常では、稀発月経、無月経が多くみられます。
原因としては、過度のトレーニングによるストレス、体重の管理による栄養摂取状態などが考えられています。
スポーツ種目別に月経異常の発現率をみてみると、
比較的体脂肪率が高いスポーツなどでは規則的な月経がみられています。
しかし、
低い体脂肪率を求められるスポーツでは月経異常発現率が高くなる傾向にあります。
これは月経異常の発現率と体脂肪率の関係が深く、
体脂肪が極度に少なくなると周期的月経発来が難しくなるためと考えられています。
青少年期に行う激しいスポーツが初経発来年齢に影響することが報告されています。
とくに体脂肪の少ない体操や長距離選手は、発来が遅い傾向にあります。
激しいスポーツを行っている者は軽度のスポーツに比べて遅く、
スポーツを開始した時期が初経の前である場合は初経後に開始した場合に比べて遅くなることも報告されています。
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