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2011年08月23日
筋力は筋線維の収縮により生じ、筋線維の長さの影響を受けています。
筋線維の長さが一定(等尺)で張力を発揮する場合を等尺性収縮(isometric contraction)といい、等尺性収縮により発揮された筋力を等尺性筋力と言います。
摘出筋の場合には、筋線維の両端を固定して筋力発揮をした場合には等尺性筋力として測定されています。
ヒト生体では、関節角度を一定に固定して測定した筋力を「等尺性筋力」と呼ぶことが多く用いられています。
一般に、骨格筋は関節にまたがる構造をとりますが、その場合、筋線維が腱組織に連結し、筋腱複合体を形成し、骨に付着します。
そして、筋線維の発揮張力は腱に伝達され(腱張力)、骨に作用して関節トルクを発生します。
ここで、腱組織は弾性体であるので力が作用すると伸展します。
したがって、関節を固定して筋力を発揮した場合、筋力により腱組織が伸長し、その結果、筋線維は短縮することになります。
つまり、関節角度が一定に固定して筋力を測定した場合でも、必ずしも筋は等尺性収縮をしているとは限らないことを意味しています。
腱組織の伸長量は作用する力に比例して増加します。
つまり、発揮した筋力が一定であれば、腱の伸長量も一定です。
したがって、筋長も一定を保つことになり、関節角度が一定で筋力が一定の場合には、筋は等尺性筋力を発揮していると言えます。
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