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2011年08月23日
高齢者の多くは高血圧症、高脂血症、糖尿病など何らかの生活習慣病に罹患しているか、その予備群でもあります。
その背景として、寿命の延長および若壮年期からの身体活動量の不足、穀類や食物繊維を多く含む食品の摂取不足をはじめ動物性食品の摂取の増加といった食習慣の変化などがあげられています。
また、高齢者には痩せや低アルブミン血症、低血色素性貧血など、低栄養状態も存在しています。
これは、味蕾の萎縮による味覚の低下や、唾液分泌の減少、歯の欠損、歯周病による咀疇能の低下などが食欲の 低下を引き起こすためと考えられています。
ADL(生活活動能力)が著しく低い高齢者では嚥下障害の場合もあります。
他にも、骨量、栄養代謝や耐糖能、基本的には予備力が大きいとされている消化・吸収機能でさえも、加齢に伴って少しずつ低下し、さまざまな疾病や病態の要因となっています。
高齢者の栄養摂取状況は、成人期までとは異なり健康状態に大きく左右されてしまいます。
長寿で知られている沖縄では肉や脂肪の摂取量が全国平均より上回ってはいますが、同時に低食塩で緑黄色野菜の摂取量も多いのです。
百歳老人における栄養調査では、米寿老人よりも栄養摂取が低下していましたが、ADLの良好な百歳老人はそれが不良な人たちに比べて栄養摂取状態が良好です。
また、百歳老人の栄養摂取の特徴としては、 低エネルギー、低塩食であり、野菜(緑黄色野菜)、海藻類、および動物性・タンパク質の摂取が多く、少量の飲酒をするなどが挙げられます。
さらに、長寿のための特別な食事はなく、家族と同じものを軟らかくして摂取しています。
高齢者では健康状態に個人差が大きいので、個別の対応が基本です。
健康な状態であれば世帯形態により高齢者の栄養状態の差は認められてはおりません。
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