2011年08月23日
実際の運動場面で呼吸の能力の良し悪しが問われるのは、持久性の競技です。
したがって、呼吸筋トレーニング(respiratory muscle training)も持久性トレーニングの効果に焦点が当てらています。
骨格筋と同様に、持久性トレーニングによって横隔膜および酸化酵素活性の増加が生じます。
しかし、その増加の程度は、同じような筋線維組成を有する下肢筋と比較しても小さいです。
その理由は、横隔膜の活動時間が通常の状態で40%程度(約20分/1時間)に達し、他の骨格筋に比べて圧倒的に高く、すでにトレーニング状態であることになります。
実際、トレーニング前の横隔膜の酸化酵素活性は、十分に持久性トレーニングを積んだ後の脚筋と同等の値を示し、それは各筋線維タイプの酸化酵素活性が高いことに起因しています。
横隔膜以外の吸息筋も持久性トレーニングの効果が認められていますが、吸息筋に関しては不明な点も多いです。
このような酸化酵素活性の増大に代表されるような代表的トレーニングの効果は、理論的には脂肪の利用を促進し、グリコーゲンの分解を抑制し、高強度運動下での乳酸産生を遅延します。
しかし、実際に酸素摂取能力が改善するか否かは未解決なままです。
ボディコンサルティング
藤原豊樹
住所:〒157-0067
東京都世田谷区喜多見4-3-15
電話:03-5315-9477
Copyright© 2023 王道パーソナルトレーナー藤原豊樹 All Rights Reserved.