2014年02月24日
筋肉を動かすたびに血管(小血管、毛細血管)から、血液供給が行なわれています。
動くごとに筋肉が収縮すると、筋内圧が高くなります。
それで筋繊維間を走行する血管が圧迫されて、動脈内の血液は静脈側に絞り出されます。
この絞り作用が「筋ポンプ」と言われています。
この筋ポンプ作用の効果は、心臓への血液還流量を増加させ、それにより心拍出量を増やす要因となります。
そして、筋肉を挟む動脈と静脈の圧勾配を拡大し、動脈血流入を促進します。
主に2つのことによって、心臓への血液還流が効果的に行ない、血液循環システムの活性化に貢献しています。
また筋ポンプは心臓より下の方にある部位の血液が溜まるのを防ぎます。
心臓へ血液を戻すことにより血液循環を促進する重要な働きになります。
近年この筋ポンプ作用を助けるものとして、コンプレッションウェアがあります。
コンプレッションウェアを身につけることによって、絞り作用が強まり、心臓に向かって血液が送り込まれやすくなります。
とくに長時間の座ったままでの移動の時などで、下半身にコンプレッションウェアを身に着けるのは、血液が下肢に溜まってむくみ(浮腫)も防ぐためでもあります。
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