2016年09月03日
遅発性筋肉痛(DOMS;delayed onset muscle soreness)とは、強い運動をした後や、慣れない運動をした後に生じる痛みです。
運動終了後、数時間経過してから発現し、24〜72時間後にピークに達し、1週間程度で回復します。
この痛みの原因は、筋線維あるいは筋線維の周囲や筋線維と腱とをつないでいる結合組織の損傷です。
主に伸張性収縮によって筋が損傷されることと、その修復をするための炎症反応が原因で筋肉痛が生じるとする損傷・炎症説が有力視されています。
ただし、遅発性筋肉痛の原因は未だ明確になっていません。
一般的に痛みは身体に対する危険を知らせているとされますが、遅発性筋肉痛が生じている筋に運動負荷を与えても悪化することはありません。
実際、遅発性筋肉痛が生じている筋肉の一部を採取して顕微鏡で観察すると、筋の微細構造や結合組織の損傷が観察されます。
しかしながら、一時的に筋肉痛が軽減することすらあるなど、危険を知らせているとは言えないない側面があるからです。
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