2019年08月21日 [記事URL]
肉や魚などの動物性タンパク質は、
その組成が体のタンパク質の組成に近いものが多くため、
植物性タンパク質よりも良質とされています。
特に卵は必須アミノ酸のバランスが優れているとされています。
ただ肉や魚が良質なタンパク質としても、
部位や調理法によって脂肪を取り過ぎる事になりますので、注意が必要です。
体重70kgの方であればタンパク質はおよそ63gが必要になり、
牛サーロインステーキで必要量を満たす場合、約300gを食べなければなりません。
加えて言うと同程度の脂肪も摂取してしまう可能性もあります。
部位の中で最も脂肪が少ないのはささ身やヒレ、次いで赤身部分です。
一方、脂身の多い部位や鶏肉の皮は脂肪分が多くなります。
タンパク質を効率よく摂りつつ体脂肪蓄積を防ぐのであれば、
できるだけ脂の少ない部位を選ぶのが得策でしょう。
また調理法に関しては、
油を使うとカロリーが増加してしまいます。
脂肪分の多い食材は網焼きにすることで脂肪を落とし、カロリーを減らすことができます。
運動終了時以降には、
タンパク質は生体内での合成が向上します。
そのためトレーニング後、
すぐにタンパク質を摂ることが望まれます。
理想的には30分以内、
できれば1時間以内です。
2時間を過ぎてしまうと、
せっかく生体内のタンパク質合成が上がっても、
元に戻ってしまうとされています。
そのため手軽にタンパク質を摂取できる
プロテインを活用されている方は多いですが、
プロテインだけで栄養補給を済ましてしまう方も多いです。
確かにトレーニング後、
すぐに摂取できるメリットはありますが、
肉だけ!
プロテインだけ!
と頼るよりも、
色々な食物をバランス良く食べることの方が、
栄養機能を補完し合えるので、
体にとってはありがたいことであると思います。
プロテインだけに頼るより、
様々な食材をバランスよく摂取する方が、
体づくりにはおすすめです。
2019年08月21日 [記事URL]
豆類は豊富な植物性タンパク質を含んでいます。
必ずしも肉や魚などの動物性タンパク質に劣っているわけではありません。
食品の組み合わせによって良質なタンパク質となります。
ご飯などの穀物類は、
豆類と組み合わせることで植物性タンパク質だけで良質となります。
例えば納豆。
100g中約17gのタンパク質が含まれていると言われています。
また豆類の大豆タンパク質には、
オリゴ糖、ビタミンE、サポニン、イソフラボンなどの豊富な栄養価と機能があります。
カラダづくりの材料は「肉!」としか考えていない方は、
大豆加工食品などの「豆腐」も、ぜひ見直してください。
2016年09月04日 [記事URL]
熱中症とは、暑熱環境下においての身体適応の障害のことです。
一昔前は、日射病や熱痙攣などの言葉がよく使われていましたが、現代では総称として「熱中症」とまとめて表現することが一般的となりました。
主な原因は高温、多湿の環境で過ごすとなりやすいですが、急な温度環境の変化や睡眠不足・水分不足なども大きな原因です。
夏場で運動・スポーツを実施する場合は、熱中症の予防するために人間への対策が必要です。
・風通しの良い場所で行う。
・帽子などを着用する。
・通気性、吸湿性、速乾性に優れた衣類を着用する。
・気温が最も高くなりやすい時間帯の運動実施を避ける。
・冷たい水などを少量ずつこまめに摂取する。
・テープを貼って鼻腔を広げて頭部の温度上昇を防ぐ。
以上のような対策があります。
また夏に試合があって、
どうしてもハードな運動をカラダに課す場合は、
小まめに冷たい保冷剤や水で脳を冷やすことで熱中症予防に効果的です。
さらに一時的な対策として、
冷水を浴びるなどしてカラダを冷やすというプレクーリングがあります。
炎天下でも30分程度の有酸素運動であれば、体温の上昇幅が増えるので熱中症対策に効果的です。
ただ予防ばかりと言っていられないスポーツ選手も多くいます。
そのため熱中症に強いカラダになる必要もあります。
熱中症に強くなるには熱中症になる直前まで耐えるしかありません。
アスリートなら暑熱順化のために高温環境下で運動・トレーニングを行う必要があります。
暑いからといってすぐに運動・トレーニングを中止すると暑さ強くなれません。
繰り返しの暑熱環境下で運動することによって、暑い中で30分も運動を継続できなかったアスリートでも、1〜2週間で暑熱耐性が亢進し1時間以上でも運動を続けられるようになります。
2016年09月03日 [記事URL]
遅発性筋肉痛(DOMS;delayed onset muscle soreness)とは、強い運動をした後や、慣れない運動をした後に生じる痛みです。
運動終了後、数時間経過してから発現し、24〜72時間後にピークに達し、1週間程度で回復します。
この痛みの原因は、筋線維あるいは筋線維の周囲や筋線維と腱とをつないでいる結合組織の損傷です。
主に伸張性収縮によって筋が損傷されることと、その修復をするための炎症反応が原因で筋肉痛が生じるとする損傷・炎症説が有力視されています。
ただし、遅発性筋肉痛の原因は未だ明確になっていません。
一般的に痛みは身体に対する危険を知らせているとされますが、遅発性筋肉痛が生じている筋に運動負荷を与えても悪化することはありません。
実際、遅発性筋肉痛が生じている筋肉の一部を採取して顕微鏡で観察すると、筋の微細構造や結合組織の損傷が観察されます。
しかしながら、一時的に筋肉痛が軽減することすらあるなど、危険を知らせているとは言えないない側面があるからです。
2016年03月19日 [記事URL]
運動が楽か辛いかの強度の境目、
ハァハァと呼吸が乱れるか乱れないかの分かれ目とも言えます。
運動強度を少しずつ上げていくと、呼吸する空気の量(換気量)が急激に増加するタイミングが現れます。
この時が換気性作業闘値(ventilatory threshold:VT)となります。
つまり、この値よりも低い場合は運動強度が弱い。
運動を長時間続けやすいことになります。
逆に高い場合は運動強度は強い。
したがって、運動を続けるのが難しいことになります。
VTよりも下か上かというのは、
実際を例にすれば会話ができるペースで走るジョギングと、
そうでない速さのランニングの違いに似ています。
VTを知ることによって、
心拍数よりも精度の高いトレーニングを行いやすくなります。
2015年05月24日 [記事URL]
プライオメトリクストレーニングとは、短い時間の間に大きな力を発揮する能力を高めることです。
爆発的なパワーを発揮することですが、一般的には瞬発力と呼ばれています。
このプライオメトリクスとは、伸張反射のことであります。
筋肉が急激に引き伸ばされた状態から、反射的にすぐ通常の状態に戻ろうとする瞬間に動作を伴うことで、通常よりも高い筋力を発揮することができます。
したがって、その場でジャンプする時は、一度屈伸してから行う方がより高くジャンプできることができます。
スポーツにおいては、陸上競技の短距離・跳躍、球技ではダッシュなどの俊敏でパワフルなフットワーク、格闘技のパンチやキック、野球のバッティングやピッチング、バレーボールのスパイク、テニスのサーブやスマッシュなどと様々なスポーツにおいて多くの場面があります。
このプライオメトリクスを向上させるトレーニング方法には、腕立て伏せで腕を伸ばした時に手を叩く(プッシュアップジャンプ)やバービージャンプ・ジャンピングランジなど色んなジャンプ動作があります。
またメディシンボールを用いた運動や素早い動作を伴うパワフルなトレーニングが有効です。
さらにウエイトを用いて行うとより高い爆発的パワーを得られます。
ただしウエイトを用いる動作に支障をきたすことがありますので、負荷は30%程度から始めてください。
プライオメトリクストレーニングによって筋肉のパフォーマンスを高めれば、スポーツの競技力向上にとても大きく貢献します。
プライオメトリクストレーニングは、非常に高いパフォーマンスを得られる反面、トレーニングによる体への負担もかなり大きいですので、基礎的なトレーニングに慣れてきた頃から始めるのが良いでしょう。
2014年02月24日 [記事URL]
筋肉を動かすたびに血管(小血管、毛細血管)から、血液供給が行なわれています。
動くごとに筋肉が収縮すると、筋内圧が高くなります。
それで筋繊維間を走行する血管が圧迫されて、動脈内の血液は静脈側に絞り出されます。
この絞り作用が「筋ポンプ」と言われています。
この筋ポンプ作用の効果は、心臓への血液還流量を増加させ、それにより心拍出量を増やす要因となります。
そして、筋肉を挟む動脈と静脈の圧勾配を拡大し、動脈血流入を促進します。
主に2つのことによって、心臓への血液還流が効果的に行ない、血液循環システムの活性化に貢献しています。
また筋ポンプは心臓より下の方にある部位の血液が溜まるのを防ぎます。
心臓へ血液を戻すことにより血液循環を促進する重要な働きになります。
近年この筋ポンプ作用を助けるものとして、コンプレッションウェアがあります。
コンプレッションウェアを身につけることによって、絞り作用が強まり、心臓に向かって血液が送り込まれやすくなります。
とくに長時間の座ったままでの移動の時などで、下半身にコンプレッションウェアを身に着けるのは、血液が下肢に溜まってむくみ(浮腫)も防ぐためでもあります。
2013年06月25日 [記事URL]
体重調整(減量)時の食事は、
インシュリンの分泌を低く抑えることが有効です。
そのためには、
しっかり噛んでゆっくり時間を掛けて食べることが基本になります。
食事をゆっくり頂くことが、
糖分がゆっくり吸収されて、血糖値の上昇が緩やかになります。
また食べる順番も大切です。
血糖値が上がりやすい食べ物は、
なるべく食事の後半に食べましょう。
具体的な順番の例は、
まず最初は、
野菜やキノコ、海藻類。または果物。
2番目は、
温かいスープや汁物。
3番目には、
肉や魚、大豆などのタンパク質を多く含むおかず。
最後に、
ごはん、うどん、パスタなどの炭水化物。
以上のような食事方法を、心がけて行なうだけでも。
普段のトレーニングをしながら、
体重の増加を抑えることが期待できます。
2013年06月12日 [記事URL]
超回復は、アスリートにとってトレーニングの効果を高める上で重要な要素です。
体力をアップさせるためには、「ややきつい」「オーバー気味のトレーニング」を行なわなければなりません。
そして、その後にしっかりとした休息と栄養を補給しなければなりません。
そうすることにより、以前のカラダよりも少し高いレベルに回復することができます。
超回復は通常1日の休息を設けることで実現可能です。
ただし、トレーニングの強度や部位などによって、超回復の起こる時間は変化します。
当然ながら強く激しいトレーニングをした後の方が回復に時間を要します。
中高齢者や、運動不足の人は、中2日の休養を挟むことが良いでしょう。
この超回復の現象を効果的に生じさせるためには、トレーニング後に軽い有酸素運動やストレッチ、入浴、マッサージなどを行なうことがオススメです。
それは体内の血液循環を活性させ、疲労物質を除去しやすくし、筋肉などの疲労を軽減することができるからです。
またトレーニング後、できるだけ早く食事を済ませることも勧められます。
炭水化物やタンパク質の摂取により筋肉の回復を早めることができるのです。
さらに、まとまった睡眠をきちんと摂ることでは成長ホルモン分泌を高め、筋肉の成長と回復を促します。
昼寝もタイミングによっては非常に有効になるのです。
2012年09月11日 [記事URL]
運動やスポーツにおいて、「うまい(上手)」と「体力(体格)」は違います。
例えばバスケットボールの場合、背が高く手足が長いということと、脚力が強くて高く、遠くへジャンプできることは、有利な条件になります。
このような要素は体格や筋力といった「体力」に分類されているものです。
そして相手が、いかに動いて、どこにボールをパスして、シュートを打つのか?
といったことをうまく捉えなければなりません。
相手選手の位置を知っていれば、正しい位置から、うまく守り、次の反応動作を決めやすいのです。
つまり状況を把握し、そして起こることを予測しなければならないということです。
しかし予測が当たったとしても、相手の攻撃を防げるとは限りません。
相手の動きにいかに素早く反応し、いつ動作を始めるのかも重要です。
動作を始めたら、正確に距離も調節しなければなりません。
そうしなければ、的中した予測も結果的には失敗となってしまうのです。
また「うまい」とは、予測、反応、距離感、状況を捉えるだけでなく、自分自身の体力をいかに巧みに利用できるかでもあります。
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